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後藤 道夫(ごとう みちお、1947年 - )は、日本の哲学者、社会学者。都留文科大学名誉教授。専攻は社会哲学・現代社会論〔後藤 道夫 著『ワーキングプア原論』花伝社、2011年、ISBN 978-4-7634-0604-0、奥付〕 福島県出身〔国土社『教育』No.794、2012年3月号、p.23〕。2013年3月まで都留文科大学教授。 現代日本の貧困を「ワーキングプア」と「日本型雇用の崩壊」いう観点で分析し〔新日本出版社『経済』No.198、2012年3月〕〔後藤 道夫 著『ワーキングプア原論』花伝社、2011年、ISBN 978-4-7634-0604-0、p.5〕、現代日本社会の貧困に対処するための提言を行っている〔〔遠藤公嗣、河添誠、木下武男、後藤道夫、小谷野毅、今野晴貴、田端博邦、布川日佐史、本田由紀 著『労働、社会保障政策の転換を : 反貧困への提言』岩波書店、2009年、ISBN 978-4-00-009446-7〕。 ==主張== 主要な著書である『ワーキングプア原論』では、1990年代以降のワーキングプアの大量出現の実体とその原因である日本型雇用の崩壊、日本の社会保障制度の脆弱性について指摘している。現代の若者の失業を若者の資質とする「ニート・フリーター論」に異議を唱え、多くの若者の貧困の原因は日本型雇用の崩壊にあるとし、企業横断的労働市場の整備とそれに見合った社会保障制度の必要性を説く〔後藤 道夫 著『ワーキングプア原論』花伝社、2011年、ISBN 978-4-7634-0604-0、奥付〕 各種の座談会・検討会・あるいは講演などにおいて日本型雇用の崩壊に象徴される社会構造の変化と、それに伴う高失業・非正規雇用の増加・ワーキングプアの大量出現の現状を分析し、それへの対応として新たな福祉国家構想を呼びかける〔東京自治問題研究所『月刊東京』No.337 2012年8.9月、pp.2-28〕〔いのちとくらし研究所『いのちとくらし研究所報』No.39 2012年8月、pp.31-46〕〔全国労働組合総連合『月刊全労連』2012年9月号、pp.1-12〕〔全国民主主義教育研究会『民主主義教育21』Vol.7、2013年4月、PP.43-66〕。 1990年代までの後藤はマルクスとエンゲルスを研究し、現代社会にあわせてマルクス主義の修正を試みる。また、日本社会の特殊な社会構造を理解するための理論を考える〔旬報社『労働法律旬報』No.1335、1994年5月、pp.22-32〕。後藤は帝国主義の概念を現代社会に適用して「現代帝国主義の新たな段階」が生成しているとしている〔 政治経済学・経済史学会『土地制度史学』1999.9別冊,PP.186-194〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「後藤道夫 (社会学者)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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